| [概況] |
|
[景気] 「2010年後半」に景気回復へ?:前経済産業省事務次官北畑隆生氏は、「過去の景気循環論が通用するなら、2007年11月から始まった景気後退は、2010年後半に回復する。実際はもっと早いだろう」と述べた。 |
|
[動向] <企業> 1月工作機械受注、84%減:日本工作機械工業会によれば、1月の工作機械受注額は、前年同月比84.1%減の190億円となり、2ヶ月連続で過去最低の受注額となった。 <再編> 金型放電加工で連携:三菱電機とOKKは、金型の放電加工分野で販売連携を始めた。OKKは顧客に、三菱電機の型彫り放電加工機を紹介し、三菱電機は顧客に同加工機のグラファイト電極を製造するOKK製のマシニングセンター(MC)を薦めるという。 <環境> 効率モーターでエコ工場:住友重機械工業は、エネルギー変換効率89%と従来よりも6ポイント高い高効率駆動モーターを開発した。工場の搬送機械向けに売り込む。世界の電力需要のうち、各種モーターで使う比率は半分以上という。 <政策> 省エネ製品買換えに、補助金要望:日本経団連は、地球温暖化対策と景気対策を兼ねて、環境対応型の家電、住宅、車など買換え促進のため、補助金を政府に要望する。09年度補正予算への盛り込みを目指すという。 <国際化> 中国では、デンソーがカーナビゲーション用ソフトを強化し一括開発へ、京セラが太陽電池モジュール工場を増設10年稼働で生産能力を4倍の24万kwへ、三ツ星化製品が自動車内外装材の設計・開発機能を設置した、ツガミが市場調査の上海事務所を4月1日に開設、ダイキン工業が住宅用空調機器の基幹部品と金型の2生産会社を3月中旬に設立する、スズテックが大型の稲の種まき機械を投入する、シャープが現地企業と提携して液晶パネルを海外初の現地生産する方向で調整に入った。ブラジルでは、三菱自動車が輸出拠点として人員を派遣して現地生産を支援する。ロシアでは、ウラジオストク市とルースキー島を結ぶ橋梁を受注した(受注額15億円)。 |
| [機械技術開発] |
|
<新エネルギー>
効率6.5%、有機太陽電池セル
住友化学は、エネルギー変換効率6.5%の有機薄膜型太陽電池セルを開発した。有機エレクトロルミネッセンス(EL)材料の製造ノウハウを応用して実現した。理論上のエネルギー変換効率は36%と、シリコン系の29%や色素増感型33%より高い。09年度中にエネルギー変換効率10%まで引き上げ、2012年頃までには商用化する方針という。 |
|
<環境>
砂漠のトマト栽培、廃ガラスで
鳥取大学乾燥地研究センターは、廃ガラスを原料にした土壌改良材を使うと、砂地での野菜収穫量が増えることを確認した。実用化に向けて、2009年2月までの予定でアフリカサハラ砂漠南西のモーリタニアでトマトを栽培する実証実験を進めているという。 |
|
<環境>
CO2でミニバラ栽培
トヨタ自動車、関西電力、クラボウなどは、青森県六ケ所村の約2万平米の温室で、5月の母の日に向けてミニバラ作りを始めている。燃料の液化天然ガスから排出されるCO2を活用して成長を促進し、通常3ヶ月かかる栽培を3週間短縮できるという。 |
|
<ナノ加工>
ナノシート化して白金代替
東京理科大学桑野潤准教授、斎藤守弘助教らは、マンガンやチタンの酸化物をイオン交換などで、厚さ1ナノで幅数ミクロンのナノシート状に剥離し、化学的に再凝集すると酸化還元の特性が高まることを見出した。ナノは10億分の1、ミクロンは1/1,000mm。燃料電池で使うポリマー電解質と触れても特性が安定しているため、白金の代替材料として期待できるという。 |
|
<マイクロ>
微細穴あけ、放電加工
香川県産業技術センター宮内創氏、佃昭氏、岡田晃氏(岡山大学工学部)、吉村英徳氏(香川大学工学部)は、微細金型加工向けに、放電加工による微細穴あけの加工特性を検討した。その結果、コンデンサー容量が5,300pf以上では、容量の増加とともに穴径と電極の消耗は増加し、加工時間は短くなった。また、容量を減少させると表面粗さは小さくなるが、容量が2,020pf以下になると、加工途中で放電が不安定になるという。 |
|
<自動車>
モーターで路面の凹凸検知
慶応義塾大学桂誠一郎専任講師らは、特殊なセンサーを使わずに床や路面の凹凸をモーターで検知する技術を開発した。モーターに伝わる微妙な振動の変化で、モーターから出てくる電流の大きさや周波数が微妙に変わるのを検知する。将来の電気自動車や災害救助ロボットなどの運転支援技術として実用化を目指すという。 |
|
<自動車>
ITSの公開実験
トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車などは、25日から28日にかけて実施される高度道路交通システム(ITS)の公開実験に参加する。車-車-道路間の情報通信により、信号の見落としや出会い頭衝突などを未然に防ぐシステムを開発する。大規模な検証により、事故低減への効果なども評価するという。 |
|
<生産>
刃先交換式エンドミル、大幅拡充
タンガロイは、刃先交換式エンドミル「EPH形」のラインアップを大幅拡充した。金型加工用や自動旋盤用などに最適化させた形状の本体を18型番、チップは27型番をそろえた。価格はチップの代表型番で1,470円から。初年度2億円の売り上げを目指すという。 |
|
<ロボット>
伝統工芸が育む「パロ」
産業技術総合研究所柴田宗徳主任研究員が開発した「アザラシ型メンタルコミットロボット・パロ」は、平成21年2月21,22日、米国ニューヨーク市の近代美術館で映画上映とともに最新型モデルが展示された。最近、欧米では、パロ内部の先端技術だけでなく、和紙・絹織物・木彫などの「ものづくり」の伝統・文化・歴史のある富山県南砺市で、その精神を受け継ぐ職人により、一体一体心を込めて作られていることが高く評価され、受け入れられ始めているという。 |
|
<医用機器>
ナノ粒子が高効率蛍光
産業技術総合研究所村瀬至生主任研究員らは、高効率で蛍光を発するナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)の粒子を開発した。材料はインジウムとリン。バイオ研究用蛍光試薬として、大学や製薬企業向けなどに、1年後メドに実用化を目指すという。 |